顎変形症(がくへんけいしょう)って聞いたことありますか?
顎関節症はよく聞いたことがあったのですが顎変形症??同じようはこと?
私はよく知りませんでした。
長男が顎変形症と診断され、手術に臨むことになり知る事となりました。
「長男がアゴの手術をするのでー」と話すと
「あっ!顎関節症?」ってよく言われました。
でも、顎関節症と顎変形症は全く違うものでした。
顎関節症
その名の通りアゴの関節に異常がある事を顎関節症。
<症状>
・顎関節や咀嚼筋(そしゃくきん)の痛み。
・顎関節の雑音。
・開口障害。
・アゴの運動異常をする障害。
<診断>
これらのうち1つ以上をあてはまると顎関節症と診断する基準。
<原因>
・ストレスによる→歯ぎしり、食いしばり
・悪い歯並び、かみ合わせ
・日常の習慣、癖→頬づえ、片側の歯での偏った噛み方
・外傷など
<治療>
・薬物療法 →痛みの緩和
・理学療法 →マッサージや電気を流したりアゴ周辺の筋肉の緊張の緩和。
・運動療法 →アゴ周りの筋肉のストレッチ。
・スプリント療法 →マウスピース
※顎関節症は自然と治ることも多く、必要以上に顎関節に負担をかけないようにすればそれだけで改善することも珍しくありません。
顎変形症
骨格が原因でかみ合わせに異常をきたしている骨の問題。
<症状>
・上あご(上顎骨)や下あご(下顎骨)の形や大きさの異常。
・両者のバランスによる咬み合わせの異常(咬合不正)。
・顔の変形。
<診断>
・矯正歯科での診断が必要
下顎前突(受け口)や上顎前突(出っ歯)など、不正咬合による噛み合わせの状態を詳しく検査する必要があるため。
・頭部のレントゲン撮影や歯並びの確認、咀嚼(そしゃく)機能の検査などが行われてはじめて顎変形症と診断される。
<原因>
・顎変形症の発生には遺伝的な要素が強いと言われていますが、ほとんどは原因不明。
・指しゃぶりや舌を出す癖なども発生要因とする説があるそうです。
・成長期に強く頬を打ったり、顎関節に疾患があると頬の成長にバランスが崩れて顎変形症になる場合がある。
<治療>
・矯正歯科で歯並びを治すための術前矯正。
・口腔外科もしくは形成外科での顎矯正外科手術(骨切り手術)。顎の骨格的な歪み是正しつつ、噛み合わせの改善をはかります。
・術後矯正において、歯並びや噛み合わせの細かい仕上げを行い、顎変形症の治療が完了。
・治療期間は概ね2~3年かかる
顎変形症と診断された場合、保険適応となる。
※保険適応になるためには矯正の先生と外科手術の先生との連携が条件となる。
長男の決めたこと
顎変形症が私が矯正をしてあげなかったせいなのではと後悔して申し訳ない気持ちでした。
遺伝的要因も強いというものの・・原因ははっきりしません。
矯正をしてあげられなかった母。大人になり顎変形症と診断され治療すると本人が決めた以上、できる限りサポートをしたいと思ってます。